はじめに
近年、無料で使える3D CAD(Tinkercadなど)が増えてきた。そこで作成した3Dモデルをホームページに載せてマウスでぐりぐりしたい。その方法をまとめてみました。
3Dモデルの作成
まず、Tinkercadのサイトに移動します。

画面右側の「+作成」ボタンをクリックします。

出てきたメニューから「3Dデザイン」を選択します。すると、以下のような画面が出てきます。

この画面の左上に3Dモデルの名前が設定されている。上の画面の場合は「Tremendous Bruticus-Borwo」になっている。これを好きなタイトルに変更する。ここでは「sample」に変更する。変更できたら適当に図形を作図する。作図は直感的な方法で作れると思う。

作図ができたら、画面右上にある「エクスポート」をクリックする。

画面中央にある「GLTF(,glb)」を選択する。
保存ダイアログが出るので、適当なフォルダに保存する。すると、「sample.glb」というファイルが出来上がる。
HTMLファイルの作成および確認
ここでは、基本的なHTMLファイルを作成し、「index.html」という名前で保存する。
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1" />
<title>3D model</title>
<script type="module" src="https://unpkg.com/@google/model-viewer/dist/model-viewer.min.js"></script>
<style>
html,body{height:100%;margin:0}
model-viewer{width:100%;height:100vh;background:#111}
</style>
</head>
<body>
<model-viewer src="sample.glb" camera-controls auto-rotate alt="sample 3D model"></model-viewer>
</body>
</html>
上のプログラムでは、下から3行目に「sample.glb」を指定している。index.htmlとsample.glbは同じフォルダに存在しないといけない。
動作を確認するためには、コマンドプロンプトでindex.htmlのあるフォルダへ移動し、「python -m http.server 8000」を実行し、ブラウザで「http://localhost:8000」にアクセスすると3Dモデルを表示することができます。

GitHub Pagesによる公開
ローカルではない環境でホームページを公開するために、ここではGitHub Pagesを利用します。
まず、Githubのサイトにアクセスします。

画面左上にある「New」ボタンをクリックして新しいリポジトリを作成します。ここでは、「sample2」にします。

「Repository name」欄に「sample2」と入力します。また、「Choose visibility」の欄が「Public」になっていることを確認します。最後、「Create repository」をクリックします。

次に、「index.html」と「sample.glb」をアップロードします。わかりにくいですが、画面の中ほどにある「uploading an existing file」をクリックします。

画面中央のエリアに、「index.html」と「sample.glb」をドラッグします。

画面を下にスクロールすると「Commite changes」というボタンがあるので、それをクリックします。


画面の上にある「Settings」をクリックします。

画面左側にある「Pages」をクリックします。

まず、「Source」の部分は「Deploy from a branch」にします。次に、「Branch」の部分の「None」となっている部分を「main」と「/root」にします。

「Save」をクリックします。しばらく待ちます。

すると、公開用のURLが通知されます。

このURLにアクセスすると、希望のホームページが表示されます。

おわりに
3Dモデルを誰かに見てもらうときに、パワーポイントやワードに張り付ければ簡単です。立体をぐりぐりできます。ただし、Microsoft Officeが使えない環境の人には困ります。その時のために、ホームページ表示した立体をぐりぐりできる方法をまとめました。


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